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肩こりが「姿勢」だけで説明できないとき

肩こりの原因として、まず挙がりやすいのが「姿勢」です。猫背、巻き肩、スマホ首…。言葉としても分かりやすく、対策も想像しやすいですよね。
ただ、姿勢を意識しているのに肩こりが残る。ストレッチや運動をしても、すぐ戻る。そんな方も少なくありません。

そのときは、肩こりを“姿勢の問題”としてだけ見ないほうが、かえって整理がつくことがあります。姿勢は結果として見えている“形”で、形の手前には「体がどう判断しているか」という反応があります。慢性化しているほど、この“反応”の比重が大きくなっていることがあります。

体は「守るため」に緊張をつくることがある

体の緊張は、単に筋肉が硬いから起こるものではありません。疲れ、ストレス、過去の負担の積み重ねなどが重なると、体は無意識に“守り”の状態を選ぶことがあります。
肩が上がる、首がこわばる、呼吸が浅くなる。こうした変化は「怠け」ではなく、体なりの安全策として起きていることがあります。

この状態のとき、見た目の姿勢だけ整えようとしても、体の中では「まだ緊張をほどきたくない」という判断が残っている場合があります。だから、姿勢を正すほど苦しくなったり、気をつけているのに戻ってしまったりすることがあるのです。

神経と体のセンサーの話

筋肉は、気合いで動いているわけではなく、神経からの信号で力の入り方が調整されています。そしてその調整を助けているのが、体の中にある“センサー”のような仕組みです。
関節の位置、筋肉の張り具合、動きの変化などを拾って脳へ伝え、体はそれをもとに「これくらい力を入れる」「ここは緩める」と判断しています。

この情報のやり取りが乱れると、休ませたい場面でも肩まわりの力が抜けにくくなることがあります。すると、姿勢という“形”を整えても、肩こりの実感が変わりにくいことが出てきます。

強い刺激で「ほぐす」ほど反応が強くなることも

肩こりがつらいと、「強く押してほしい」「しっかり伸ばしたい」と感じることがあります。確かに一時的に軽く感じる場合もあります。
ただ、体が守りの緊張を作っているときは、刺激が強いほど反応も強く出ることがあります。結果として、また元に戻る感覚が続いてしまうこともあります。

当院が大切にしている考え方

当院では、小波津式の考え方をベースに、強く押したり無理に伸ばしたりせず、体の反応を尊重したやさしい施術を大切にしています。
目的は「正す」ことではなく、体が「動いても大丈夫」と判断できる余地をつくること。体が自分で変わっていける土台を整えていく、というイメージです。

肩こりが「姿勢」だけで説明しきれないとき、こうした“形の手前”の視点が、ヒントになることがあります。

まとめ

肩こりには姿勢が関係することもあります。けれど、姿勢だけを正解にしてしまうと、うまくいかない方もいます。
頑張っているのに抜けない緊張があるときは、体の反応や神経の働きという“形の手前”を見直す余地があるのかもしれません。
その違和感は、体が出している大事なサインです。

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