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力を入れるほど動きが遅くなる瞬間

スポーツでも日常動作でも、「速く動きたい」「しっかりやりたい」と思うと、つい体に力が入ります。
ところが、力を入れた瞬間に動きが重くなる。むしろ遅くなる。そんな経験はないでしょうか。

これは根性が足りないとか、筋力が弱いとか、そういう話ではありません。体には、力が入りすぎると動きが小さくなる仕組みがあります。今日はその“瞬間”を、できるだけ分かりやすく整理します。

体は「固める」と安全になる

体が力むとき、多くの場合は「固める」が起きています。
固めると、関節は動きにくくなりますが、その分、安定します。体にとっては安全です。

ただ、速く動きたい場面では、安定だけでは足りません。
必要なのは、関節が小さくまとまらずに、適度に“遊び”がある状態です。固めすぎると、その遊びが消え、動きが鈍く感じることがあります。

力みが出ると、呼吸が浅くなることがある

もう一つよく起きるのが、呼吸の変化です。
力が入ると、息を止めるような状態になりやすい。呼吸が浅くなると、体はさらに身構えます。

その結果、肩や首、背中まで緊張が広がり、動きはますます小さくなります。
本人は「出力を上げたつもり」でも、体は「守りを強めた状態」になっている。ここが、速さが落ちる一因になります。

速さは「足す」より「抜く」で出ることがある

速さは、常に力を足して作るものではありません。
余計な力が抜けて、必要なところだけが働くと、体は軽く動きます。

このときのポイントは、「抜こう」と頑張るのではなく、体が自然に抜ける条件を作ること。
安心できる触れられ方、緊張が増えない動き、呼吸が戻る感覚。そうした条件が整うと、動きが変わることがあります。

当院が大切にしている考え方

当院では、強く押す・無理に伸ばすといった刺激は行わず、体の反応を尊重することを大切にしています。小波津式の考え方をベースに、神経の働きがスムーズになり、必要以上の力みが出にくい状態を目指します。

「頑張る」方向ではなく、体が自分で整っていける余地をつくる。
パフォーマンス系の悩みほど、その姿勢が助けになる場面があります。

まとめ

力を入れるほど動きが遅くなる瞬間は、体が「固める」反応を強めたときに起こりやすくなります。
速さは、足すよりも抜け方で変わることがあります。
もし動きが重くなる場面があるなら、力の量ではなく、体の反応のほうを見直してみてもいいのかもしれません。

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