【認定理学療法士が解説】階段を下りるたび膝が不安で手すりを探す方へ
階段を上るときより、下りるときのほうが膝に不安を感じる。段差を見ると、足を出す前に手すりを探してしまう。このような場面が続くと、外出先の階段や自宅内の移動まで慎重になります。
手すりを使うこと自体は悪いことではありません。転倒を避けるために必要な安全策です。ただ、膝の曲がりだけを確認したり、太ももだけを鍛えたりしても、実際の下り動作で不安が残ることがあります。
階段の下りは膝だけで行う動作ではありません
階段を下りるときは、片脚で体重を受け止めながら身体を次の段へ下げます。このとき膝は曲がりながら衝撃を受け止めますが、股関節や足首、体幹の位置、足を置くタイミングも同時に関わります。
膝の変形性関節症がある人を対象とした小規模な動作分析では、下りの初期に膝の曲がりや伸展モーメント、衝撃を吸収する働きが小さく、足首の動きなどで補う傾向が報告されました。人数の少ない研究であり全員へ当てはまる結果ではありませんが、膝の痛みだけで動作全体を説明しきれないことを考える材料になります。
手すりを探す場面には確認すべき情報があります
どちらの脚から下りると不安か、足先をどこへ置くか、身体が横へ逃げるか、速度を極端に落としているかによって、困り方は異なります。手すりを使う・使わないだけで良し悪しを決めず、安全を保ちながら動作を分けて確認することが大切です。
膝の変形や筋力の数字だけでは、実際の階段で何が起きているかは分かりません。痛みへの警戒、過去の転倒経験、反対側の脚、股関節や足首の動きなども影響します。一つの原因へ決めつけないことが、安全な見立てにつながります。
運動は一律ではなく状態に合わせて考えます
NICEの変形性関節症ガイドラインでは、個々の必要性に合わせた運動が基本的な対応として勧められています。局所の筋力や全身の有酸素運動などが例に挙げられますが、同じ種目を全員へ当てはめる意味ではありません。
階段の下りに不安がある方では、平地でできる運動だけでなく、実際の段差でどの動きが難しいかを確かめる必要があります。回数を増やす前に、痛みや腫れ、安全性を確認し、続けられる方法を選びます。
出張整体M2で確認すること
M2では、膝の曲がりや筋肉の反応に加え、足の着き方、股関節と足首の動き、体幹の位置、下りる順序と速度を確認します。ソフトな刺激を用い、その前後で同じ動作を比べます。反応が乏しければ、刺激する場所や見方を変えて再確認します。
目指すのは手すりを無理に外すことではありません。必要な安全を残しながら、どの条件なら一段ずつ動けるかを整理し、日常の階段へつなげます。ご自宅へ伺うため、実際の生活環境に近い場面を相談できることも出張整体の利点です。
医療機関を優先すべき状態
急に膝が大きく腫れた、赤く熱を持つ、発熱を伴う、転倒や衝突の後に体重をかけられない、膝が動かずロックしたようになった場合は、整体より先に医療機関で確認してください。また、腫れや痛みが急速に強くなる場合も、自己判断で様子を見続けないことが大切です。
臨床歴18年の認定理学療法士が対応します
施術を担当するのは、現在も医療機関に勤務する認定理学療法士です。強く揉む、無理に伸ばす、関節を鳴らす刺激に頼らず、身体の反応を確かめながら進めます。階段を下りる不安を膝だけの問題と決めつけず、生活で困る動作から相談内容を整理します。
以下の【公式LINE】からご相談ください。
参考資料
- National Institute for Health and Care Excellence. Osteoarthritis in over 16s: diagnosis and management (NG226). 2022年10月19日公開。2026年9月21日確認。https://www.nice.org.uk/guidance/ng226
- Igawa T, Katsuhira J. Biomechanical analysis of stair descent in patients with knee osteoarthritis. J Phys Ther Sci. 2014;26(5):629-631. 2026年9月21日確認。https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24926119/